自動車保険の保険証書がない保険会社について
証券がない自動車保険もある
自動車保険に加入すると保険証券が発行され、自宅に郵送されます。保険証券は、万が一の自動車事故で自動車保険を使うときに提示したり、自動車保険の更新時期に保険会社を変更する場合に提示したりします。
しかし、保険会社によっては、自動車保険の保険証書を発行しないことを選択できる、つまり保険証券がない自動車保険もあります。
証券が発行されない保険の場合、割引される可能性も!
自動車保険の保険証券を発行しないことを証券不発行といい、保険会社によってはeサービス割引やe証券割引などとよばれています。証券不発行を選択すると保険証券兼領収証の発行が省略されます。証券不発行サービスは、保険証券を発行する人件費や印刷費用、郵送費用などの事務コストを抑えることができ、抑えたコストで自動車保険が割引かれる保険会社もあります。これは、電話会社などで利用料金明細などの発行をしないことを選択すると利用料金から一定料金が割引かれるサービスと考え方が同じです。
証券不発行の場合、加入している自動車保険の内容は、保険会社のホームページの契約者ページから確認できますし、契約の内容はプリンタで印刷することもできます。インターネットに接続できるパソコンと印刷できるプリンタなどがあれば、保険証券が必要な場合にも対応できますので、保険料を少しでも抑えたい場合には、証券不発行サービスも検討してみましょう。
証券がなくても保険金の請求は可能です
証券不発行の自動車保険に加入していて、万が一の自動車事故を起こした場合でも、保険金を請求することはできます。保険請求の際には、保険契約の内容を印刷したものを保険会社に提示しなくても手続きができますので、車内に証券内容を保管しておかなくても問題ありません。しかしながら、事故に遭った際に慌ててしまい、保険会社の連絡先が分からなくなることがありますので、証券不発行とする場合には「証券番号」や「保険会社の連絡先」などは、すぐにわかるところに控えておきましょう。
保険会社により金額は異なりますが、証券不発行を選択することにより、自動車保険料が500円程度割引となることがありますので、保険料を少しでも抑えたい場合にも、証券不発行は活用できると言えます。自動車保険の保険料は、直接保険会社と契約しても、代理店を通しても変わりませんが、保険会社によって割引制度等が異なりますので、自動車保険を新規契約する場合や、満期となって更新する場合には、複数の保険会社の見積もりが取れ、比較検討ができる代理店を利用しましょう。