大雪が予想されるときは外出を控える
大雪が降るときはまずは外出を控えましょう
当たり前かもしれませんが、大雪が予想されるときは、事前の準備をしっかりと取ってから外出しましょう。また、運転中に大雪になったら、無理して運転を続けずガソリンスタンドなどの安全な場所に車を止めて天候回復を待つなど、道路の状況に応じた判断が必要となります。しかし、突然の大雪で自動車が動かなくなり、車内に閉じこめられることがないとも言い切れません。
大雪で危ないのは車内に閉じ込められること
大雪の降っているときに自動車が動かなくなると、自動車全体はわずかな時間で雪に覆われていきます。
動かない自動車に閉じ込められ、アイドリングを続け、マフラーの排気口が雪でふさがれると、排気ガスが室内に流入し、一酸化炭素中毒となる危険があります。まずは、車からいつでも出られるように、ドアが開くかどうかを確認したり、窓を少し開け換気したりしておきます。また、完全に雪に覆われてしまったら、エンジンを停止して救援を待つこととなります。
エンジンを停止するとエアコンも止まりますので、あらかじめ車内に防寒具や毛布などを置いておき、寒さから身を守ることも事前に考えておきましょう。
車内には、防寒具や毛布の他に、長靴、手袋、スコップ、牽引ロープなどがあると、大雪で自動車内に閉じ込められた場合などの備えになります。飲料水や非常食があるとより安心できます。また、十分に燃料があるかなど自動車の点検をしてから運転するなど、雪の日の外出には事前の準備が大切です。
なお、大雪で車内に閉じ込められ、身動きが取れなくなったら、ロードサービスや保険契約している会社に連絡をして、救援を待ちましょう。保険契約会社によっては、契約者向けの無料ロードサービスの提供を受けられますので、緊急時の対応も安心できますね。
大雪に備え、車両保険の補償を再チェックしましょう
大雪で自動車に損害が発生した場合は車両保険からの補償となります。車両保険には「一般条件の車両保険(一般型)」「エコノミー車両保険(車対車+A)」があり、大雪でスリップしガードレールに衝突したなど単独の事故を起こした場合に自動車の損害を補償するのは補償範囲の広い「一般条件の車両保険」となります。
雪が大量に積もり、自動車の天井がへこんでしまったなどの偶然の事故の場合には、「一般条件の車両保険」でも「エコノミー車両保険」でも補償の対象となります。
大雪に備えて、自動車保険の補償内容は再確認し、必要に応じて補償内容の変更を検討しましょう。
また、大雪による損害で車両保険を使うと翌年の等級が1等級ダウンし、事故あり係数適用期間が1年加算されます。しかし、保険代理店への連絡や相談のみで車両保険を使わない場合には、自動車保険の等級が下がることはありませんので、車両保険を使ったら翌年はいくら保険料が上がるか、保険代理店に確認し、修理費用と比較検討してから請求手続きを行いましょう。