バイク保険になぜ入らなければならないの?保険の重要性をもう一度理解しよう
バイク保険に加入するのは万が一の備えです。
バイクの免許を取ってバイクを購入したら、すぐに走りたくなりますが、走る前にはバイク保険の確認しておきたいもの。バイクで一般道を走るには、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の加入が義務付けられていますが、万一事故を起こしたときでも自賠責保険の補償は、相手へ治療費等を支払う人身事故の補償に限られています。
自賠責保険の人身事故の補償額は、傷害では120万円、死亡では3,000万円が上限ですので、賠償金が数億円になる交通事故を起こす事例があることを考えると、自賠責保険ではまかないきれないと考えられます。このように、バイクで一般道を走るということは、事故を起こす可能性や、事故に巻き込まれる可能性があるということなのです。
そこで、任意保険であるバイク保険が、自賠責保険ではまかないきれない高額な賠償金額を補填する保険となっています。任意という名前の通り、自賠責保険のように法律で定められたものではなく加入は任意となっていますが、万一の事態に備えて有効となりますので、バイク保険への加入は重要なものといえます。
バイク保険の任意保険加入率は低いまま。
2017年3月末の統計によりますと日本全国には約362万台のバイク(排気量125cc超)が保有されています。
しかしながら、バイク任意保険の加入率は低く、対人賠償責任保険に加入しているバイクは約131万台で約42.0%、対物賠償責任保険は約153万台の42.6%、搭乗者傷害保険は、約100万台の27.4%にとどまっています。自動車保険の場合には、対人賠償や対物賠償に加入している自動車は8割以上ですので、バイク保険は加入者がいかに少ないかということがわかります。
出典:「任意自動車保険用途・車種別普及率(2017年3月末)P.58目」損害保険料算出機構
事故後の生活もサポートします。
バイク運転中に、万一交通事故を起こして加害者となってしまったときには、相手に慰謝料、治療費、損害賠償などを支払わなければなりません。相手の車やバイクの補償もありますし、相手に働けないほどのケガをさせた場合には給与補償も必要となります。
風邪をひいたときなどの医療費を考えると通院費だけで120万円もかかるのかと思うこともありますが、事故の痛みは長く残り通院が長期化することもありますし、交通事故の相手方が健康保険を使わずに自由診療とする場合もあり、治療費が高くなることも考えられます。
バイク保険に加入していれば、事故を起こしたときに保険会社や保険代理店に適切な対応が望めます。
バイク保険に未加入だと、たった1回の事故を起こしただけであっても、相手へ多額な賠償金を支払わなければならない可能性があり、バイク保険には加入をしておくほうが安心といえます。