趣味・レジャー
釣り人をリスクから守るアウトドア保険 加入時の3つのポイント
近年、レジャーのひとつとして若者や女性の間で「釣り人気」が高まっています。自然に身を置き、気分転換をしたいという人が増えているのでしょう。
初心者からベテランまで釣りをする際に気をつけたいのが、水難事故や携行品破損などのリスクです。
気分転換のつもりがトラブルに見舞われ、逆にストレスを溜めてしまった......そんな事態に陥らないよう、釣りで生じるリスクに適切に備える保険について解説します。
釣りのリスクに備える保険とは
釣りで生じるリスクに備えるには、「アウトドア保険」がうってつけでしょう。生命保険や医療保険が「日常のリスク」を保障するのに対し、アウトドア保険は「非日常のリスク」を補償します。
釣りで考えられるリスクとは?
自然環境では、思いもよらないリスクに直面することもあります。
釣りにおけるリスクとしては、足場の悪い場所での転倒によるケガや、渓流釣りなどでの転落、虫やヘビなどの危険生物による負傷等が挙げられます。他にも道具や荷物を盗まれたり、レンタル品などを紛失したり破損させたりすることもありえます。
「盗難や破損なら痛手だけど、致命的な被害にはならなそう」と思った方もいるでしょう。釣りにおけるリスクはそれだけではありません。
そもそも、釣りに行くときに保険は必要?
釣りにおける最も大きなリスクとは「海難事故」です。
海上保安庁の統計によると、2002年から2011年の10年間に発生した海難事故のうち、釣り中に発生したものは2,670件となっており、遊泳中に次いで第2位の発生頻度となっています。
海難事故というと船釣りで生じるというイメージがありますが、陸釣りでも水温が低かったり時間帯が遅かったりすると、高波にさらわれたり堤防から落ちたりした場合は帰還が困難になります。
海難事故の捜索費用は基本的には公費で賄われますが、家族が漁船などに依頼し、個人的に捜索隊を組織した場合は費用負担が発生します。
万が一の際の捜索費用の負担に備えることができるだけでも、保険へ加入するメリットが大きいと考えられます。
釣りのリスクに備える「アウトドア保険」の補償内容
釣りのリスクに備える保険として、AIほけんの「アウトドア保険」を例にとり、補償されるケースを解説していきます。
道具の破損、盗難(携行品補償)
釣り竿の破損やリールなど、高価な道具が盗まれた場合などに保険金が支払われます。ただし、全ての携行品が補償対象となるわけではなく、自転車やノートパソコン、携帯電話などは対象外となります。
釣りをしているときの死亡、怪我、入院(死亡・後遺障害・入院・通院)
ケガをし、その日から一定期間以内(AIほけんの「アウトドア保険」の場合は事故の日からその日を含めて180日以内)に入院・通院した場合や、後遺障害が生じた場合に保険金が支払われます。
救援者費用(救援者費用補償)
海難事故に伴い捜索救助費用を負担した場合や、事故の発生に伴い家族が現地や病院に駆け付けた場合の交通費・宿泊費が支払われます。
他人を怪我させた(個人賠償責任補償)
釣り場への移動中や釣り場で誤って他人に接触して負傷させ、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
他人の物を破損(個人賠償責任補償)
釣り場で他人の釣り竿を踏んで壊してしまった場合、友人から借りたルアーを盗まれた場合、レンタル品を破損・盗難した場合等、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
しかし、こちらも補償対象外の物品があり、携帯電話やノートパソコンなどのほか、1個または1組で100万円を超える物品は対象外となります。
釣りのリスクに備える「アウトドア保険」に加入したほうが良い人とは?
釣りのリスクに備える「アウトドア保険」は、少額の保険料で自己負担では対応しきれない大きなリスクに備えることができるため、レジャーを楽しむ場合は加入したほうが安心です。特に、以下に該当する人は保険加入を前向きに検討したほうが良いでしょう。
頻繁に釣りに出かける人
単純に頻度が多ければ事故に遭う確率も高まります。また、よく訪れている場所では慣れによる油断も生じやすくなり、怪我や転落などに繋がる恐れもあります。
渓流、海釣りなど怪我のリスクが高い場所で釣りをする人
経験を積むことで、よりさまざまなシチュエーションで釣りを楽しみたくなる場合もありますが、人里離れた場所では釣り堀や管理釣り場に比べて事故に遭う確率も高まる上、すぐに処置が受けられない場合もあるため重傷化の恐れがあります。
高価な道具を持っている人
転落してしまった場合など、実際に事故が発生した場合、自身の身を守るのに精一杯で道具にまで気を回すことが難しい場合もあります。安価な物や消耗品であれば諦めもつきますが、無くしたものが高価なものだと被害額が多額に及ぶ恐れがあります。
高価な道具を持っていく場合のリスクヘッジとして、保険へ加入しておくと安心できます。
万が一の怪我や遭難に備えたい人
海難事故は発生タイミングを予期できません。実際、多くの釣り人が釣り中に海難事故に遭遇しています。「自分だけは大丈夫」と考えず、万が一の場合に備えましょう。
釣りのリスクに備える「アウトドア保険」に加入する際の3つの確認ポイント
釣りのリスクに備えるアウトドア保険は、釣りを行う際のさまざまなリスクに備えられますが、中には補償内容が異なっていたり、補償範囲が重なったりしていることもあります。保険加入前に確認ポイントを解説します。
1.釣り竿は補償適用外のこともあるため、補償内容を確認
釣り竿が破損した場合、損害額の算出方法が時価評価だと使用年数によっては保険金が支払われなかったり、保険金が減少してしまったりする場合があります。
それだと困る方は、時価ではなく再取得の金額を基準とした「再調達価額方式」であれば負担を軽減することができます。
2.クレジットカードに付帯している旅行保険の補償内容を確認
クレジットカードには保険サービスが付帯していることがあります。
例えば「dカードGOLD会員」や「29歳以下のdカード会員」であれば、付帯している旅行保険で以下のような補償を受けることができます。旅行を兼ねる場合や遠出による釣りの場合は利用することが可能です。
【dカードGOLD、dカード(29歳以下)付帯の旅行保険】
- 公共交通乗用具に乗客として搭乗中に被った傷害
- 国内航空便の遅延・欠航や、手荷物配達の遅延・紛失などで負担した宿泊料、食事代などの一定の費用
- 旅館、ホテルなどに宿泊客として滞在中に火災・破裂・爆発によって被った傷害
- 宿泊を伴う主催旅行に参加している間に被った傷害
クレジットカード付帯の保険は、旅行代金の支払にクレジットカードを利用することが必要であるなど補償開始のための条件が設定されている場合があります。補償内容もクレジットカード会社によって異なるため、利用前に条件を確認しておきましょう。
3.釣りをする頻度に適したプランを確認
保険は基本的に加入期間が長く、保険金が手厚いものほど保険料が高くなる傾向にあります。年に数回といった程度であれば1日単位で加入できる保険を選び、毎週末に釣りにいくなど頻度が多い場合は、月額制のものを選ぶとよいでしょう。
釣りでも万が一の場合に備えることが重要
ここまで確認してきたように釣りには思わぬリスクが潜んでおり、時に大きな事故につながる場合もあります。こうした場合に備え、「アウトドア保険」に加入することの必要性はお分かりいただけたことでしょう。
しかし、保険加入の手続きが煩雑であったり保険料が割高だったりすると、加入に二の足を踏んでしまいますよね。
AIほけんの「アウトドア保険」ならオンラインでの加入手続きが可能で補償範囲が広く、釣り以外にもさまざまなレジャーをカバーしています。急なレジャーにも対応することができ、保険料も月額330円のため、少ない金額で大きなリスクに備えることができます。
カジュアルな自然遊びから、リスクが比較的大きい本格的なアウトドアまで、ライト・スタンダード・プレミアムの3段階で選択することができます(以下、表)。
万が一、事故に遭遇してしまった場合の被害額はより大きなものとなります。非日常を安心して楽しむためにも、自身に合った保険を選びましょう。
ライト | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
保険料 | 330円/月 | 900円/月 | 2,170円/月 |
救助者費用 | 500万円 | 500万円 | 500万円 |
個人賠償責任 | 1億円 | 1億円 | (国内)無制限 (国外)1億円 |
死亡・後遺障害 | 100万円 | 100万円 | 300万円 |
入院日額 | - | 1,500円/日 | 4,500円/日 |
通院日額 | - | 1,000円/日 | 3,000円/日 |
携行品 | - | 10万円 | 20万円 |
※ 本記事は2021年9月1日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。