臨時運転者特約
自動車保険には35歳未満不担保、30歳未満不担保など、運転する人の年齢を特定して加入するのがふつうです。統計的に事故率が高いとされる、年齢の低い層までカバーしなくてもいい人ほど、保険料が安くなるのは周知の通りです。ですからたとえば、運転する家族が全員35歳以上なら、保険料が一番安い35歳未満不担保の条件で加入するのが一番トクということになります。でもたまには自動車を人に貸すこともあるのではないでしょうか。35歳未満不担保の条件で契約していると、35歳以下の人に貸して事故を起こしてしまった場合には、保険の対象になりません。
貸した人が他車運転優先払いなどの保険に入っていれば問題ありませんが、そうとは限りません。貸した人に賠償能力がないと、あなたが賠償を求められる可能性がありますし、自分の自動車の損害は自分で負担するしかないのです。そんなときに役立つのが臨時運転者特約です。この特約をつけていれば、年齢条件以下の若い人が臨時に自動車を運転しているときに事故を起こした場合も保険の対象になります。若い人にでも安心して自動車を貸せるようになるわけです。
なお、最近の自動車保険では、同居のご家族以外の方や別居の未婚の子が運転する場合には、その方が年齢条件の対象外でも補償するものが出ています。こうした商品の場合は、わざわざ臨時運転者特約や運転者子供補償特約を付帯しなくてもよいということになります。たとえば、休日のゴルフの帰りに会社の後輩が運転する、別居の未婚のお子さま帰省したときに運転するとような場合には年齢条件を問わず補償されるということになるわけです。ただし、運転者を家族や夫婦に限定する特約が付帯されている場合は、「同居のご家族以外」または「別居の未婚の子以外」の他人の方への補償は対象外となります。
レッカー移動サービス
故障や事故で自動車を動かせなくなったときには、レッカー車を呼んで移動させなければなりません。自動車保険契約者に対して、このレッカー移動サービスを付帯サービスの一環として実施している保険会社があります。保険会社によって、レッカーで搬送できる距離が異なっています。自宅から一定の範囲ではサービスを提供しない保険会社もある一方、100kmまで無料で牽引する保険会社、指定修理工場まで距離無制限としている会社もあります。
ロードアシスタンスサービス
自動車保険加入者に対する保険会社のカートラブルに関するサービスの総称です。たとえば、コールセンターを設置して24時間対応で加入者に対してトラブルへのアドバイス、またレッカー移動、修理の手配などを行ったりします。そのほか、法律相談サービス、修理保証サービスなどもこれに含まれます。事故にともなうベビーシッター代補償や保育施設預け入れ費用などのユニークなサービスを用意している保険会社もあります。
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